もともと生理学的な考え方であった…

9月 17, 2010 kangonikki

もともと生理学的な考え方であった「ストレス」概念を、ラザルスが心理学的なものへと組み替えていったことを既にみました。
ここでは、ラザルスのこの考えを推し進めることで、ストレスの心理学はストレスの現象学へと移っていくことをみていきましょう。
ラザルス心理学のポイントラザルス理論で重要だったのは、「評価」という考えでした。
人が自分を取り囲む環境を、どのように「評価」するかによって、その環境はストレスに満ちたものとなったり、全然ストレスのないものになったりするというのがそのポイントでした。
人が自分の周りの事態を、どう「評価」するか。
こう言うと何か窓意的な「気持ち次第」のもののように聞こえてしまうかもしれません。
しかし、ラザルスの言おうとするのは、もちろん違います。
むしろ、こう言うべきかもしれません。
事態がストレスに満ちているかいないか、またどのくらいストレスに満ちているのかは、その事態がその人の心の中でどのような位置をしめているのか、すなわちどのような現れ方をしているのかによって異なってくるのです。
そしてその位置づけ、現れ方は、決して窓意的なものではなく、その人間の生きかたにとって、ある種の必然なのです。
心の中に物事がどのように現れるか、それを研究する学問が「現象学」でした。

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